「からむし」とは、イラクサ科の多年生植物で別名「苧麻」とよばれています。
越後縮の原料でもある「からむし」は、奈良時代、越後にもたらされたと言われ、江戸時代以前より越後で盛んに栽培されていました。
「からむし」から糸を取り出し、糸を同じ太さにする高度な技術の必要性、織に至っては伸縮性のない素材の為、扱いが難しいなど全工程を手作業で行う技術が、明治時代に入り大量生産のできる機械化・工業化、それに伴い手頃な価格の科学繊維の普及、などで「からむし」の存在はどんどん薄れていったのです。
しかし、健康で快適な生活を送ることを求める現代社会のニーズに対応できる素材として、全てが自然である「からむし」をもう一度見直すこととし、改めて「からむし」の良さを提案しています。

「雪国越後十日町からむし麺」
のど越しが良くコシが強いと大評判のうどんです。現在は、韓国ソウル、香港、シンガポール、マレーシアなど海外へ輸出している人気うどん乾麺です。ところで「からむし」って聞いたことがありますか?十日町市の伝統高級麻織物である越後縮の原料です。実はこの「からむし」の葉を粉末にして新潟県環境衛生中央研究所に成分を検査してもらったところ、カルシウムやベータカロテン等が豊富に含まれていることが判明し、小麦に練りこんでうどんを作りました。あまりに美味しくて“びっくり仰天 瓢箪から駒”でした。まさに「からむし」は『食』と『織』の王様ですね。
是非一度お召し上がりください。

「織」関連商品もご用意
からむしで織り上げたオリジナル生地を、えちごの情緒をイメージしたカラーで染めた商品です。
ハンカチ、マスク、ストールなどをご用意しています。