十日町市の観光地域づくりに向けたブランドビジョンが完成しました
当協会では平成22年11月の法人化から10年が経過し、これからの5年後10年後先を見据えた今後のあり方について、検討を進めてきました。
この中で十日町市には観光面においてたくさんの資産があることを改めて再認識することができました。
そこで令和5年度に、市民参加型ワークショップやブランディング部会にて「将来のありたい姿」を考え、こうなりたいと強く願うイメージをはっきりとした言葉(=ブランドビジョン)にまとめました。
当協会ではこのブランドビジョンを一貫し伝え続けるとともに、今後の活動に繋げてまいります。
雪国の暮らしや文化が残るまち
日本遺産にも選ばれたSATOYAMAは、雪国ならではの独自の文化を残し、自然と共生する暮らしを未来へ継承します。ここを訪れる人は、雪国体験を通して、圧倒的な雪と向き合い生の実感を得ることができます。また雪を受け入れるしなやかな生き様との出会いは、驚きと感動を与えてくれることでしょう。
十日町の「人」に会いに来る
アーティストが集落に入ることで活性化したり、お年寄りが観光客との交流で元気になったり。十日町には地域住民と来訪者がふれあう場があります。交流をきっかけにリピーターになった来訪者は、地域との関係を深めながら、やがて第2のふるさとのような居心地のよさを感じるようになるでしょう。
本当の豊かな暮らしができるまち
縄文から受け継がれる文化、雪を受け入れるSATOYAMAの暮らし、雪どけ水のおかげでおいしい食、そして子どもたちの感性を育む環境。ここには経済的な価値観だけでは測れない「豊かさ」があります。豊かさは、観光を通して来訪者を魅了するとともに、地元住民の誇りにつながることでしょう。
縄文から続くサステナビリティ
1万年間も平和を享受した縄文時代から人の営みが続く十日町。この地に脈々と受け継がれてきた雪と共生する知恵は、はるか縄文にまで通じています。ここには、持続可能なあり方を探る現代人にとっての学びの機会があります。
クリエイティブな感性を育むまち
大地の芸術祭の里。そこには暮らしの身近に現代アートがあります。また美を追求し続ける着物文化も受け継がれています。その環境が子どもたちのクリエイティブな感性を育みます。この土地に根づくクリエイティビティは、火焔型土器にも通じています。はるか縄文の昔に人や技の結節点だった十日町。そこは縄文の美と現代の美が交差するクリエイティブなまちとして来訪者を魅了し続けます。
共感する人々が世界から訪れる
アートによる地域づくり先進地として国内外から注目を集める十日町は、世界的にも有数の雪国であり、独自文化を体験できる場所。また日本三大薬湯の松之山温泉をはじめ、多彩な泉質の温泉が点在する地域でもあります。アートや文化、食、温泉を楽しみながらSATOYAMAを巡る経験は、ここにしかない価値であり、世界の人々を惹きつけることでしょう。