さとやまノート松代エリア冬観光スポット
まつだいにある築約140年の欅造りの郷土資料館
2024.12.18
ほくほく線発祥の地・まつだい駅。この駅の周辺には歴史的建造物や現代アートの美術館があり、季節ごとの地域イベントも毎年盛んです。今年は3年に1度の「大地の芸術祭」が開催され国内外からの大勢の観光者が訪れました。前回ご紹介した「長命寺」さんの直ぐ近く、渋海川を挟んで反対側にあり、駅の南口に佇んでおります。
ウィキペディアで「欅」を検索しますと「落葉広葉樹の高木で、高さ15 – 25メートル (m) になり、大きなものでは幹径3 m、高さ30 – 50 mほどの個体もある。開けた場所に生える個体は、枝が扇状に大きく斜めに広がり、独特の美しい樹形になる。」とあります。その欅造りがこの資料館。木造2階建て、1階の敷地面積は193.95㎡にもなります。
江戸時代末期に建てられた、けやき造りの母屋(木造2階建)は、約10mもの大黒柱と梁で支えられています。もともとは同市内の池尻にあったもの。そこから解体・移築し現在の場所に。豪雪にも耐えうる重厚な造りで、囲炉裏や座敷、茶の間、客間などが当時のまま残っています。 国の重要文化財「松苧神社」の資料や、「にほんの里100選」に選ばれた棚田の映像、雪国の生活用具などを展示しています。このほか、住民から寄贈された約2,000点の民具を収蔵し、季節ごとに地域の暮らしを伝える展示を開催されています。
1階は生活空間が広がり、お風呂場や台所の「タイル」にどこか懐かしさを感じられます。
階段の上の梁に、拘りと美意識を感じられます。
この階段を上るごとにどこか懐かしい木のすれあう音が、やがて明るい廊下から襖、歴史資料や屋根裏の鑿の跡がくっきり残る梁の凄みを見学出来ます。
※上記5画像は「パノラマ撮影」しております。
梁を削るのみの跡に、職人の熱気、拘りや息遣いなどが伝わってきます。建物は屋根裏の梁を見るとその凄さに感動を覚える。何事も支える役割のものは、表に出てきませんが、そこが最も重要。
寒い冬でも赤い実をつけ、観る人をほっとさせてくれる「ナナカマド」。石臼に貼ってある「用水」の字が何故か安心感を持たせてくれます。
まつだい郷土資料館
所在地:新潟県十日町市松代3718
開館時間:10時00分~17時00分
※通年公開(祝日を除く火・水定休)
※年末年始休館12/24(火)~1/3(金)
https://www.echigo-tsumari.jp/art/artwork/matsudai_history_museum/
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臣
’22年Iターン組 Wineが大好き。