さとやまノート十日町エリア
解体寸前だった150年前から住み継がれる家が宿へと再生!絶賛リフォーム中の雪の家(ゆきのや)〜古澤邸〜にお邪魔しました!【新潟県十日町市】
2024.10.17
新潟県十日町市水沢地区内、信濃川沿いの小さな集落「安養寺(あんようじ)」。
かつて集落の中心だった築150年の古民家・古澤邸が宿へと生まれ変わろうとしています。
今回は、来冬オープン予定で現在リフォーム中の【雪の家(ゆきのや) 〜古澤邸〜】さんへお邪魔しました!
地域の思いが詰まった大屋敷はなぜ宿に?どんな思いでこの宿が生まれるのかなど詳しく伺いました!
協会スタッフ)なぜここに宿をオープンしようと思ったんでしょうか?
井比さん)もともと、すごく立派な雪国ならではの古い屋敷があるなと思っていました。そんな中、たまたまご縁がありこの屋敷が約150年前からあること、屋敷の広さから住むには大きすぎて買い手や借り手がつかず解体寸前だということを聞いたんです。
集落の中心的な存在だった古澤邸。折々につけ人々が足を運び、地域の交流の場であったそうです。私たちは地域でゲストハウスの運用をしていますので、地域の方の「この古澤邸を活用してもらえないだろうか?」という思いから、宿として再生できないかと考えました。
井比さん)リフォーム中、家の中からは江戸時代の手紙等の歴史的文献がたくさん見つかりました。古澤家や集落の方々の歴史、雪国の歴史が詰まった場所だと思いました。
井比さん)一番のこだわりはかつての雪国の暮らしを旅行者が存分に感じられること。なので、チェックインしたら宿の紹介に30分はかかるんじゃないかなっていうくらい色々な仕掛けを用意しています(笑)
歴史や文化的背景を知って、心から雪国を体感してもらいたいですね。
現代らしくモダンにオシャレにしようと思えばいくらでもできてしまいますが、それでは「古澤邸」ではなくなってしまう。この場所がかつて持っていた機能や賑わいなんかも感じて欲しい。でも、旅行者が不便に感じては意味がないので、快適さも追及。そのバランスにもこだわっています。
井比さん)たぶん一番気になるのは【冬の寒さ】ですよね(笑)。ここでは、薪ストーブ・エアコン・ファンヒーターの3種類で快適に過ごせるよう設計しています。かつて囲炉裏もあったのですが、その面影は残しつつ、ダイニングスペースには大きなテーブルを設置する予定です。
また、食事は基本朝食のみ(地元のお母さんたちがつくる田舎ごっつぉ!)ですが、希望があれば市内シェフが出張で料理をふるまうサービスも提供予定です。なので、普通の調理はもちろん、プロが使用しても問題ない調理スペースを設置します。
協会スタッフ)ここまでこだわっているんですね!これまでの古澤家や集落の方々との繋がりを大切にされているのが伝わってきます。
井比さん)そうですね。なのでこの宿は1日1組。ただ泊まって体験して帰っていくのではなく、地域のお父さんやお母さんとのふれあいを楽しんでもらったり、十日町のかつての日常に入り込むようなアクティビティのご提案もする予定です。
今十日町市では、急激な高齢化による過疎化が進み、歴史ある古民家の維持管理が困難になり雪国の里山のくらし(日常・文化)が消えつつあります。私たちの会社のミッションは観光を通じてこの地域の文化を残していくこと。1年の半分が雪に覆われてきたこの地域には、【雪仕事】【発酵や保存食】【コメ作り】…とたくさんの宝が詰まっています。
そして十日町市で出会う人々は、しなやかで生きる為の知恵やスキルを持ったスーパー父ちゃん母ちゃんばかり!!
なので、この宿がオープンする前から色んな方と繋がりたい、繋げていきたい。
そんな気持ちで今回【クラウドファンディング】に挑戦しています。
ここで多くの縁がつながり、これから先も多くの方々との賑わいの場になったら最高です。クラウドファンディングのご支援は様々ご用意していますので、ぜひ私たちの想いに賛同してくださる方がいましたら応援いただけると嬉しいです!
協会スタッフ)たくさんの方との繋がりでまた新しい場が生まれるのはワクワクしますね!【雪の家(ゆきのや)〜古澤邸〜】さん、今日はありがとうございました!
クラウドファンディングで応援しよう!
雪の家は、2025年2月のオープンを目指し、2024年8月からリフォームを開始し年末ごろの完成を予定しています。
ただ、家としてはとても大きい古澤邸。ゲストが快適に過ごせる宿泊施設としての改修するには相応の資金が必要です。
そこで、このプロジェクトではクラウドファンディングでご支援いただける方を募集しています。
活動をよく知りたい!応援したい!という方は、下記のページより詳細をご覧ください。
【新潟県十日町発】雪国の豊かな文化に触れられるゲストハウスを作りたい!
https://for-good.net/project/1000948
この記事をかいた人
ねじ太
越後妻有の自然とアートを愛する観光協会スタッフ。 趣味は食べ歩きと写真撮影(ついつい食べる方が優先されがち)。カメラを片手に美味しい食べ物や素敵な風景を探しに出かけています♪