さとやまノート十日町エリア
縄文人はとってもオシャレだった?!貴重な資料が盛りだくさんな秋の特別展を学芸員さんに案内してもらいました♪【十日町市博物館】
2024.10.08
秋季特別展「JAPAN(漆器)のルーツ―雪ふる縄文と世界遺産―」を開催中の十日町市博物館に観光協会スタッフ(ねじ太)が突撃レポ!
縄文の美と心、、、いったいどんな展示が行われているのでしょうか?
観光協会スタッフ ねじ太)お邪魔しま~す!
優しい笑顔で出迎えてくれたのは学芸員の笠井さん。
ねじ太)今日はよろしくお願いします!今回は、どんな展示なんでしょうか?
笠井さん)はい、今年は開館・友の会設立45周年、そして火焔型土器群の国宝指定25周年を記念した秋の特別展です。今回は、青森、秋田、岩手県の北東北にある世界遺産構成資産の遺跡から出土した重要文化財指定品を含む土器や土製品を中心に、十日町市内をふくむ信濃川流域の火焔型土器をはじめとする縄文遺産の競演を通して、縄文の美の魅力を感じていただける展示となっています。
早速みていきましょう!
ねじ太)ところでなんで北東北なんでしょう?
笠井さん)令和3年に北海道と北東北の縄文遺跡群はユネスコ世界遺産に登録されました。土偶にみられるような高い精神性と、世界最古の精巧な漆工品がつくられていたことが分かります。これは青森県三内丸山遺跡で出土した重要文化財の深鉢形土器です。十日町市で出土した火焔型土器よりも古い時代のものです。
笠井さん)縄文時代中期と呼ばれる時代の土器はとくに地域ごとの特色が色濃く、地域ごとに土器の形などに特徴が見られます。例えば火焔型土器でいえば、ほぼ県内でしかあのような形の土器は見つかっていないんですよ。
ねじ太)え!じゃあ火焔型土器は新潟県に住んでいた縄文人独自の美の造形なんですね。
こちらは縄文時代の櫛(くし)。形も凝っていて、色は漆(うるし)で着色してあることがわかります。髪をとかすというより、かんざしのように髪にさしていたのでは?とのこと。横にあるには腕輪ですし、縄文人はとってもオシャレだったという事が分かりますね。
お次は、木製のピアス。こちらもよく見ると黒の下地に赤の柄が入っていて今でも売っていそうなデザイン!これがメイドイン縄文人だなんて・・・。なんだか縄文時代の人がすぐそこにいるような感覚になってしまいました。
こちらは割れた土器を使ってアスファルトを練っていた跡ということなのですが、「ついさっきまで作業されていました?」というほどの生々しさ!
笠井さん)割れてしまった土器片も大切に別の用途で使用していたことが分かる貴重な資料です。
他にも貴重な品々が展示されています。どうやって運ばれてくるのかなぁと疑問に思っていると「国の重要文化財といった貴重な品々ですから、文化財や美術品専用のトラックで大切に運ばれてきたんですよ。」と教えていただきました。
ねじ太)いや~縄文土器と一言にいっても、こんなに地域で違いがあるんですね!火焔型土器の美しさにも改めて感動しました。案内していただき、縄文への興味が何倍にも膨らみました。ありがとうございました!!
笠井さん)ありがとうございました。皆さんもぜひこの機会に遊びにきてくださいね!
今回ご紹介した資料はほんの一部。また、特別展関連行事として『記念講演』(要事前申し込み)や、学芸員による展示解説『ギャラリートーク』全4回も開催されます。
なんだか興味があるな…そんなアナタ♪気軽にギャラリートークに参加いただくことでより一層この特別展を楽しめますよ♪
ぜひこの秋は十日町市博物館へ足をお運びください。
十日町市博物館 秋季特別展「JAPAN(漆器)のルーツ ―雪ふる縄文と世界遺産―」
会期 | 令和6年9月28日(土)~11月10日(日) |
会場 | 十日町市博物館 企画展示室 |
開館時間 | 午前9時~午後5時(入館は午後4時30分まで) |
観覧料 | 1,100円(常設展と共通、団体20名以上1,000円)、中学生以下無料 |
休館日 | 毎週月曜日(国民の祝日の場合は翌平日) |
詳しくは、こちらから(十日町市博物館ウェブサイトへ移動します)
https://www.tokamachi-museum.jp/event/240928-1110-japanroots/
この記事をかいた人
ねじ太
越後妻有の自然とアートを愛する観光協会スタッフ。 趣味は食べ歩きと写真撮影(ついつい食べる方が優先されがち)。カメラを片手に美味しい食べ物や素敵な風景を探しに出かけています♪