さとやまノート十日町エリア

雪室がある民泊!?「雪室の味」6/1オープン!

2024.05.29

雪国の知恵が詰まったリアル住宅を体感できる民泊施設「雪室の味」が、2024年6月1日オープンします!場所は新潟県十日町市中条。雪国の住と食の特徴を生かした手作り料理と雪国体験が魅力の施設です。徒歩10分圏内にJR魚沼中条駅、笹山遺跡、高靇神社があり、観光やアート巡り、お仕事での滞在など利用方法も様々。長期滞在もご相談いただけます。

屋根は落雪式といわれるもの。雪国の屋根の除雪方法には人力・融雪・耐雪などがありますが、こちらは傾斜によって雪が自然に落ちる仕組みです。この雪がどのように活用されているかというと…後半でご紹介します!

長年大切に使われてきた住宅には現在もご夫婦が住まわれています。室内は実家に帰ってきたような安心感。


素泊まりもできますが、おすすめは1泊2日2食付き。事前に肉/魚、煮物/焼き物を選ぶことができ、調理師の奥様が地のものや旬の食材を使って腕をふるいます。

テーブルに季節の花が飾られ、ホッとできるダイニングキッチン。

ピカピカできれいなお風呂。


そして1階には休憩所としても利用できるフリースペースがあります。

お邪魔したこの日は車のエアコンを「強」にするほど暑い日でしたが、室内に入るとひんやり。なんとこのフリースペースの隣が雪室になっているというではないですか!そしてオリジナルの囲炉裏型テーブルの真ん中には雪室の雪が入っており、飲み物やタケノコが冷やされていました。周辺で摘んできたという野の花も素敵です。

近くにある笹山遺跡から出土された火焔型土器をイメージしたデザインなんだそう。
(解けた雪はサイドに出ているパイプから排出されるという工夫が!)

そしていよいよ宿の最大の特徴であり、名前にも入っている「雪室」へ潜入!!秘密の探検のようなわくわく感で階段を下ります。

そこには先程の落雪式の屋根から落ちた雪を貯めた空間「雪室」が出現!雪の表面は0℃、上の空間は14~15℃ととても涼しく、縦横5メートルと一般住宅の一部とは思えない広さでした。

雪室の中では、この日採れたタケノコが冷やされていました!他にも雪下人参が30キロ貯蔵されているんだとか。電力などのエネルギーを使わずに雪を貯蔵し、生活に活用する工夫ですね。ちなみに雪室がある住宅は一般的ではありません。

過去にはこの雪室で最大25名で集まり真夏に「雪の囲炉裏」を囲んで楽しんだそう。

室内外に置かれている看板はオーナー樋口さんの手作り。文面からも人柄がわかると思いますが、よく見ると「雪」の漢字が顔になっています。こういった遊び心は見る側も楽しくなりますね。

オーナーの樋口利明さん。滞在についての相談はもちろん、優しい口調で十日町市のことや人生経験など色々なお話を聞くことができます。滞在中も時間を忘れて話に花が咲くかもしれません。



今年7月13日からは「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2024」が開催されますが、宿から徒歩7分程の笹山高靇神社にも新作のアート作品が展示される予定です!アート巡りに、観光に、お仕事に、長期滞在も可能なので、ぜひ宿泊してみてはいかがでしょう。

\こんな体験プランも/
●自然散策案内 1,000円/1時間
●周遊林道や森林への自家用車による案内ドライブ 2,000円/1時間
●飲食付きの「雪の囲炉裏」体験 1人あたり3,000円/2時間
●冬は笹山で雪まつりの雪像づくり!家周りで、除雪や貯雪の作業体験

民泊「雪室の味」
所在地:新潟県十日町市中条甲724番地2
電話:080‐3373‐7636
素泊まり:大人一名5,000円
一泊二日2食付き:大人一名8,000円
https://www.tokamachishikankou.jp/spot/yukimuronoaji/

公式ホームページはこちら
https://yukimuronoaji.net/

この記事をかいた人

みーやん

アイコンは「絵本と木の実の美術館」のHachi cafeのドーナツです。この美術館でも活動されていた佐渡で人気のドーナツ屋さんのものです。