さとやまノート松之山エリア美人林のようす

4/13 美人林の芽吹きが始まりました

2024.04.13

4月に入ると一気に暖かくなり、シュウシュウと音が聞こえるようなスピードで雪が消えています。積雪も例年の1/3だったため「根開けはいつ頃?」と言っている間もなく残雪もわずかとなりました。雪が無い部分は落ち葉が乾いているのでスニーカーでも歩けます。

ご覧の通り、ブナの芽吹きが始まっていました。
よーく見ると、芽吹いている木とまだ枯木のような木があります。同じブナなのにこの差は何?と思いますよね。実はブナの木は、花芽のある枝から芽吹き、その5日後くらいから葉だけの枝が芽吹くそうです。

多くの野鳥が生息する美人林ですが、春が一番にぎやかです。少し耳をすましていると、キツツキ類のドラミング音や小さな鳥たちの声が絶え間なく聞こえます。サシバという猛禽類の声もしました。 整備が終わり少し小さくなった池は、透明な雪解け水が鏡のようになり木々や空を映しています。

水が抜けて整備後に水生生物がいなくなった池ですが、アカガエルの卵が漂っているのを見つけてうれしくなりました。既にオタマジャクシの形に成長して動いていました。徐々にゲンゴロウやミズスマシなどが飛んで来たり、トンボが卵を産んでヤゴが住み始めたりして、池もにぎやかになるでしょう。

これから春が進むと黄緑色の新緑に包まれ、1年の中で最も美しい時期になります。お近くへお越しの際はぜひお立ち寄りください。ビニールシートに腰を落として、いっときじっと空を見上げる過ごし方がお勧めです。

< おしらせ

    • 美人林のトイレはまだ準備中です。隣接の施設「森の学校」キョロロの駐車場にあるトイレをご利用ください。
    • 山菜・野菜販売所 森森市は、4/27オープンを予定しています。

この記事をかいた人

にれ子

里山のいきもの係。 十日町市には希少種と言われる生き物が多く生息・生育しています。そういった貴重な生き物は「森の学校」キョロロにお任せして、ポピュラーな虫さんカエルさんトカゲさん鳥さん、たまに獣さん係です。