日本遺産認定
「究極の雪国とおかまち ―真説!豪雪地ものがたりー」

世界有数の豪雪地として知られる十日町市。人々は、雪と闘い、雪を受け入れ、雪を活用し、雪に親しみ、雪に楽しみさえも見出して生き抜いてきました。

こうした雪とともに生きる人々のストーリーが「究極の雪国とおかまち ―真説!豪雪地ものがたりー」として令和2年度の日本遺産に認定されました。
豪雪に育まれた着もの、食べもの、建もの、まつり、美を「ものがたり」で紹介します。

日本遺産とは?

日本遺産とは、文化庁が認定した地域の歴史的魅力や特色を通じて日本の文化・伝統を語るストーリーです。
日本遺産ポータルサイト

豪雪地の着もの

カラムシなどの植物繊維を利用した編布は縄文時代から日本全国で作られていたが、十日町市周辺でのみ「アンギン」の名で近世まで使用されその製法が伝承されています。一方、古代から越後では良質な青苧織物「越後布」が生産されていました。さらに越後布に改良を重ね、高品質の織物として名声を得たのが「越後縮」。これらは雪国の冬特有の多湿な気候や、雪面に織り上げた布を漂白する「雪晒し」など、豪雪地の地域性を存分に生かしたブランド品でした。
そして明治期には時代のニーズを捉え、絹織物への劇的な転換を果たし、現在のきもの産業に続く雪国とおかまちの着物のものがたり。

豪雪地の食べもの

豪雪地の長い冬、人々は秋までに採れた食料を「雪穴」や「雪室」に備蓄し活用しました。代表的な保存食「ツケナ」(野沢菜漬)は、春先に発酵が進んで酸味が増すと、塩抜きして煮込み「ニーナ(煮菜)」に生まれ変わります。
織物の糸の糊付けに使う海藻「布海苔」をつなぎとして加える「へぎそば」は当地の名物となっています。厳しい冬を生き抜くために、人々の知恵が育んだ雪国とおかまちの食文化のものがたり。

豪雪地の建もの

大切な家を雪から守るため、急勾配の茅葺屋根や農家の「中門造り」、梁を伸ばして深い軒先をつくる「せがい造り」などの建築様式が発達しました。
長い冬訪れる前、秋のうちに建物を板で覆う「雪囲い」をしておき、風雪から守る。 また、深雪の中から家を掘り出すかのような屋根の除雪「雪堀り」は、 豪雪地で暮らす人々の宿命ともいえる作業です。
先人たちの雪との闘いの歴史を表す雪国とおかまちの建物のものがたり。

豪雪地のまつり

十日町市では、新婚の男性を雪の中に投げ落とす「婿投げ」や、「ホ ンヤラドウ」と呼ばれる雪の小屋をつくる鳥追いなど、雪国ならではの伝統行事が今も行われています。
厳しい冬の暮らしを明るくしようと生まれた「十日町雪まつり」。雪に親しみ雪を楽しむ様々なまつりやイベントが、白い冬を鮮やかに彩っている雪国とおかまちのまつりのものがたり。

豪雪地の美

棚田が広がる里山や、ブナ林の景観からは人々が自然と共に生きてきた痕跡を感じることができます。
5,000年の時を経てなお圧倒的な存在感をもつ「火焔型土器」、古代から時代を捉えた意匠で作られてきた着物など、冬の静寂の中で研ぎ澄まされた人々の感性から生み出された雪国とおかまちの美のものがたり。

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