新潟県十日町市
新潟県十日町市。
ここは、国宝・火焔型土器を始めとして、織物、雪像の祭典「十日町雪まつり」、
そして現代芸術の祭典「大地の芸術祭」で知られ、実に芸術文化の色濃い土地です。
冬は2メートル以上の積雪となるこの地では、
約4か月間、真っ白で柔らかな曲線に包まれた世界となります。
このような厳しさと優しさの両面が芸術文化のエナジーとなったのかもしれません。
本プログラムは、縄文アクティビティ、十日町市博物館ガイド、
そして遺跡の上の野外レストランでフルコースディナーをいただくツアーとなっています。
「十日町縄文ツアーズ」を通じ、芸術文化が自然を背景とした地域の衣食住と密接であり、
その始まりが「縄文」にこそあるということを実感していただければと願っています。
01
レストラン会場は、国宝・火焔型土器が出土した笹山遺跡。
いまも大量の土器が眠る遺跡の真上にレストランを開設し、お食事いただけます。遺跡に復元設置されている竪穴住居内にはこの日のためだけに縄文時代の室内調度品を設置し、住まいの空間を再現します。ここで国宝・火焔型土器を精巧に再現した土器を使って調理実演します。もちろん料理の一品として食べていただくことができます。
芸術の原点において五感でご堪能いただく「縄文×現代」の至高のディナー。どうぞご期待ください。
※メニューは変更となる場合があります。
メニュー監修
堀 知佐子 氏
管理栄養士・アンチエイジング料理スペシャリスト・食生活アドバイザー/(有)コウズホーリー取締役/(株)菊の井常務取締役/京都の調理師学校で教鞭をとった後、京料亭「菊乃井」の物販事業部の責任者となる。2008年にアンチエイジングをコンセプトとしたレストラン「リール」を開業。「食べ物が身体を作る」をコンセプトにメニュー構成し、新しいレストランとして注目を集める。
メニュー時代考証
庄田 慎矢 氏
北海道釧路市出身。考古学者。文科系の学問と捉えられがちな考古学に生化学の方法を積極的に取り入れ、過去における人類の食・調理の多様性と発展の歴史について、ユーラシア大陸各地の遺跡をフィールドに研究を進める。趣味は料理とサッカー。国立文化財機構奈良文化財研究所国際遺跡研究室長。イギリスヨーク大学考古学科名誉訪問研究員。
02
新築移転して2020年6月に開館したばかりの十日町市博物館。3つある常設展示室のひとつ「縄文時代と火焔型土器のクニ」を、学芸員の特別解説付きでご観覧いただけます。縄文の国宝・火焔型土器が常時展示されており、真新しい展示室にてご堪能いただけます。
ツアー参加の皆様だけの貸切りです。普段は聞けない裏話や国宝・火焔型土器にまつわるエピソードなど盛りだくさん。いつも疑問に思っているけどなかなか訊けないあんなことやこんなことにも学芸員がお答えします。
十日町市博物館
POINT
国宝・火焔型土器が出土した笹山遺跡のミニツアーです。ガイドの案内で、復元住居や国宝土器の出土状況モニュメント、笹山縄文館の収蔵・整理室を見学し、笹山遺跡で出土した本物の縄文土器を手に持ったりすることができます。記念撮影もOK!
03
縄文人の生活は文字通り自然とともにありました。農耕、牧畜、養殖といった食糧生産はあまりせず、野山や海川から狩猟・採集によって得られる資源に依存し、また生活上のあらゆる道具の材料も自然から得ていたのです。
このアクティビティでは、採集体験と疑似狩猟体験を行います。この体験を通じて、山の恵みに感謝するとともに、縄文文化への理解をより一層深めることができるでしょう。